Chapter 3.5 — Identify
写真で品種を診断するIdentify a Cultivar by Photo
手元のイワヒバを撮って、葉の形・斑・色から品種の候補を探します。
植物なので一つに断定はできません。だからこそ、候補を一致度(%)で並べます。
Photograph your plant, pick the traits you can see, and we rank the closest of 282 registered cultivars by match percentage.
写真をのせるPhoto
「AIで特徴を読み取る」はAnthropic APIキー設定時のみ(「AIに聞く」ページで登録・端末内保存)。
見て分かる特徴を選ぶTraits
色は写真から自動で選ばれています。葉の形や斑など、分かるものだけで大丈夫です。用語は用語の手引きでも解説しています。
この診断の仕組み・分類体系・出典について
イワヒバの分類は出典によって枠組みが異なります。本ツールは矛盾点を整理し、「1本の背骨(大系統)+4つの形質軸」に統一した分類体系で品種を表現しています。
背骨:大系統(葉が分岐するか)
- 常葉系(じょうは)… ヒノキ状に枝分かれする葉。総品種の約7割。
- 龍葉系(りゅうば)=一本葉系… ひも状で分岐しない葉。剣葉とも。
よく使われる「3系統」も自動表示します
多くの書籍(連合会『育て方のコツ』『流行の古典植物』、岡島秀光、小学館『園芸植物大事典』ほか)は 常葉系/斑葉系/龍葉系 の3系統で大分類します。本ツールは背骨(常葉/龍葉)と斑の有無から、この3系統名を結果カードに自動で表示します(常葉+斑あり=斑葉系、斑なし=常葉系、一本葉=龍葉系)。
4つの形質軸(品種を特定する組み合わせ要素)
- 葉性:平葉・立葉・中立・下垂・獅子・受葉・撚れ・玉
- 葉種:大葉/中葉/小葉・太葉・細葉・短葉・手葉・ラシャ葉・珊瑚葉
- 斑型:曙斑・爪斑・中斑・段斑・散り斑・砂子斑・刷毛込斑・虎斑・覆輪・本斑
- 斑と葉の色:白・黄・金・紅・萌黄・銀・橙(+紅葉性)
諸説の扱い
「常葉系/一本葉系の2系統」(連合会の参考資料「いわひばの分類」・立花吉茂ら『よみがえる古典植物いわひば』)を背骨に採用し、入門書『育て方のコツ』で使われる「常葉系/斑葉系/龍葉系の3系統」説は、背骨×斑タイプ(=斑入りか否か)として内包しています。連合会の資料内でも2系統と3系統の両方が使われており、どちらも否定しません。先人それぞれの理論を尊重し、対立する見方は隠さず併記する方針です。
一致度(%)の意味
あなたが選んだ手がかりの軸だけを重み付きで照合した一致率です。大系統>斑型>葉性>色>葉種>紅葉性の順に重みを置いています。色は季節で変わり、写真の写り方にも左右されるため、構造的な特徴(葉の形・斑)より控えめに扱います。「100%=確定」ではなく、候補の近さの目安です。
写真の見た目での照合(AI画像認識)
「📷 写真の見た目でも照合」をONにすると、端末内のAI(MobileNet)が写真を数値化し、連合会サイトの品種ごとの複数写真(274品種・計約1000枚、品種により最大8枚)+季節変遷写真と見た目の近さを計算します。同じ品種の複数の見え方(季節・角度)と照らすため、1枚だけのときより季節変化や構図の違いに強くなります。無料・端末内処理で、写真は外部に送られません。
主な出典
日本巻柏連合会 公式「品種紹介」(www.iwahiba.jp・許諾済)/連合会 参考資料「いわひばの分類」 日本巻柏連合会編『いわひば育て方のコツ』/『流行の古典植物いわひば』 立花吉茂・岡村寧『よみがえる古典植物いわひば』(1969 加島書店) 岡島秀光 ほか/小学館『園芸植物大事典』 沼尾鶴雄氏(巻柏仙人)『岩檜葉 四方山話』『巻柏 品種の変遷』
形質データは各品種の公式解説文から機械抽出し、説明の薄い品種は先人資料で補完しています。詳しい設計は制作メモ「CLASSIFICATION.md」に記録しています。